『紙ピアノ』

風媒社さんに注文していた本が届きました。伊津野重美さんの第一歌集『紙ピアノ』です。伊津野さんの短歌と岡田敦さんの写真とがひとつになった美しい本です。
昨年の秋、伊津野さんの朗読ライブにおじゃましました。「短歌の朗読」という言い方ではとても言い表せないパフォーマンスを体験しました。伊津野さんは声と体とすべてで歌であり、祈りであり、その空間にいるわたしは、まるで伊津野さんと自分との境界線がわからなくなってしまうような不思議な感覚にとらわれました。はじめて知る感動でした。
「苦しいとき辛い場所にいる悲しい人に」届くようにと編まれたこの歌集は、たしかな祈りとなって読む人の心に届くと思います。
いっぱいいっぱい好きな歌があって困ってしまったので、本のタイトルになった歌を。

ユモレスク高らかに弾く 草上の遂げ得ぬ思いに紙ピアノ鳴れ   伊津野重美

2006年2月10日 23:59