飛竜頭のつゆほとばしる胸のうち    小奈生

6月のねじまき句会の題は「胸」。宿題をもらうと、何句かつくって自分なりに迷って出すときもあれば、迷わずコレ!と決まるときもある。まれには、なけなしの1句を差し出すこともある。さて、何句かつくった場合、その残りはどうするか。よそに流用することもあれば、そのまま永遠に闇に葬られる場合もある。気になるけれども纏まらなかった発想は凍結して残すこともある。中途半端に何となくうやむやになることもあるので、ちょっとひっぱり出してみたのが上の句である。

2015年6月27日 10:06

スタバ派かコメダ党かで分けられる    小奈生

スターバックスでモーニングコーヒーを飲んでいたら実家の近くに新しくオープンしたコメダでモーニングをしているという知人からメールが届いた。メニューに〈cafee〉と書かれているのが気になってしかたないそうである。へえ、そうやったかいな。コメダのコーヒーが格別においしいと思っているわけではないが、コメダだというだけで全面的に受け入れているせいかメニューの表記など問題にもしていない名古屋人気質を再認識させられた。かなりダサい話だとは思うが、まあそれはそれでいいじゃないかとおおいに許している。当然のことながら、スタバでは絶対に起こりえない事態である。スタバがなかった県にスタバができたことなどが大きく取り上げられているが、コメダも地味に着実に全国展開していて躍進著しい。

2015年6月26日 14:37

道草を楽しむように川曲がる    三好光明

(朝日カルチャーセンター「やさしい川柳」6/18より。)
宿題「川」の最高点句。川が蛇行しながら流れていくことが「道草を楽しむ」と表現されて、とても気持ちよい。川面がきらきら光るのも楽しそうである。きっとこの句を読んだ人は、カーブしながら流れる川を見るたびに「あ、散歩してるんだな。」と思うのだろう。そういうふうにして川柳の作品が命をともしていく。それは、とてもあたたかいことのように思える。

2015年6月20日 18:00

会議後は川で洗濯するつもり    青砥和子

(朝日カルチャーセンター「やさしい川柳」6/18より。)
嘆きっぷりが痛快。「会議」という現実と「川で洗濯」という古風なフレーズとのギャップも効果的だ。「ええい、あのめんどくさい会議が終わったら川でジャブジャブ洗濯してやるーっ!」なんて意外と本当に思いそうなところがおもしろい。川で洗濯なんか絶対しないにきまっているけれど、水しぶきを浴びながらジャブジャブ洗濯するところを想像すると、すーっと気持ちが癒されそうになる。実際には、あの始まる前から疲れるクソ会議が終わったらキンキンに冷えたビールを一気飲みしてやるとか、スイーツバイキングを攻めまくってやるとかいうのと同じ気分なのだが、「川で洗濯」というとぼけた平和的な解消法が心地よい。わたしたちは、こんなふうに日常をやりくりしているんだなあとつくづく思う。

2015年6月19日 08:55

延べ本数記録しながら渡る川    小奈生

「やさしい川柳」の講座にの宿題で提出した句に手を入れて、とりあえずの決着をつけた。笑いをとるのは難しい。むいてないとか、やめたほうがいいとかいう厳しいアドバイスを受けたしまったが、もうちょっとがんばってみたいかなと思う。それにしても考えてすることがハズれまくるというのは相当センスがないようだ。というわけで、発想を素直なかたちで言葉にして並べてみた。これじゃあ笑えないけど、そもそも笑える内容じゃなかったのかも。ぐひー。

2015年6月18日 18:33

プレ連句大会「いりゃあすばせ名古屋」のご案内

第31回国民文化祭あいち2016を開催するにあたり、下記のようにプレ連句大会を開きます。全国の連句愛好者と交流し、楽しく連句を巻くことで、来年の本大会を盛り上げる機会となればと願っています。各地でご活躍の皆さま、「いりゃあすばせ名古屋」でお待ち申し上げております。

                記

〇日時  平成27年9月27日(日)午前11時(受付 午前10時より)
〇場所  名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール・第3会議室)
        052-735-2111
        地下鉄 桜通線「吹上」下車
〇次第  11:00   講和「芭蕉と名古屋」
      12:00   連句興行
      16:30   閉会
      17:30~19:30  懇親会(会館内展望ホール)
〇会費  3000円(お弁当付き)
〇懇親会会費  5000円
〇申込締切   平成27年8月31日

興味を持ってくださった方は瀧村小奈生までご連絡ください。

 

2015年6月17日 17:10

歌わない南こうせつより不毛    小奈生

わたしの「南」はこれ。笑いをとりにいって撃沈した感がある。「不毛」という重い言葉とのギャップを狙ってみたのだけれど、どうもちがったようだ。笑いは、とりにいったり狙ったりしてはだめなのだ。実力がない場合には絶対に。実力をつけて、ふっと笑ってもらえる句が書きたい。川柳教室での、わたしの最大のテーマだ。「うがち」を目標にすると言っていた田中さん、わたしも頑張ります!いっしょに頑張りましょうね。

2015年6月 6日 18:21

憎めない東南アジアの人らしい    林泰行

「やさしい川柳」の課題からもう1句。ホワイトボードに書かれてあるのを見た途端、脱力して、ふっと笑ってしまった。こういう笑いを求めている。こういうの書きたい。林さんに弟子入りしたい。いきなり「憎めない」って言われてもでしょ。その評価はなんやねんと思うのだが、根拠がさらにいい加減だ。「東南アジアの人」で、「らしい」付き。ベトナムの人とかタイの人とかではなく東南アジアの人である。ざっくり度が半端じゃない。なおかつ確定的ではなく、たぶんね、そんな気がするという曖昧さなのだ。それでも、ちょっと色の浅黒いだんごっ鼻の人のよさそうな男子の顔が浮かんで、まあ憎めないかななどと言いくるめられるみたいに納得している自分がいておかしい。きっとこれは弟子入りしても極意は教えてもらえないぞという気がしてきた。にこにこ笑いながら「だってそう思いませんか。」と普通に言っている林さんの表情が浮かんだのである。

2015年6月 5日 22:52

箸立てにあけっぴろげな南風    早川由香

朝日カルチャーセンター「やさしい川柳」講座の作品。題は「南」。南風は明らかに夏の風である。「あけっぴろげな南風」が開放的で気持ちよい季節の風の形容にぴったりだ。もっとも、〈夏好きには〉という限定をつけたほうがよいかもしれないが。夏好きのわたしには、心地よい。また、「箸立てに」という状況設定が新鮮だ。箸立てを吹き抜ける風の説得力は実体験に裏打ちされたものだろう。箸立てに立っている箸は家族が共用する箸だろうか。温度も湿度もある南風が温度も湿度もある人間関係の象徴のような箸立ての中を吹き抜けていく。あくまであけっぴろげに。家族ゆえの苛立たしさもあきらめも愛着も全部ひっくるめてあっけらかんと吹き渡る。

2015年6月 4日 18:42

無人駅通過バンテリン浸透    小奈生

きょうは、来年愛知県で開かれる国民文化祭に向けての、愛知県連句協会の第1回理事会。あたふたと通り過ぎてしまいそうな6月である。今週末は福岡ポエイチで加藤治郎さんが立原道造と中原中也についてお話しになるらしい。福岡で立原かあ・・・行きたいなと思う。そう言えば、福岡に1年以上行っていない。友達にも会いたいし、何より福岡の空気を吸って福岡に浸りたい。7月には荻原裕幸さんが川柳ステーションに参加して暴れる(?)らしい。こちらは青森。行きたいなあ。「行きたいなあ」と「行く」ことの差は紙一重のような気がする。たいていは、行くことを選びきれなくて、行きたいなあで終わってしまうけど。

2015年6月 2日 22:32