ゆれる秋ゆれるえのころ草すすき    小奈生

こんなことを思っていたのも束の間、気づいたらえのころ草の穂もずいぶん寒々とした風情になっていた。日ごとに風景から色が失われていく気がする。毎年、同じような感じでこの季節を迎えている。決して嫌いなわけじゃないけれど、ちょっと身構えてしまう季節である。

2014年11月12日 22:25

風という風を味方につけるのだ    南野耕平

(「川柳文学コロキュウム」NO.66より。)
いいねえ。風が味方なら無敵だと思う。シンプルな言葉が吹き渡る風のように心地よい。あたりまえのことだけれど、自分にもいろいろな状態のときがあって、あるときには何でもなかった言葉が、あるときにはすんなりと入ってきたりする。発信するほうも同じで、そのときの状態によって同じ人でも全然ちがう句を書くことがある。雑多な日常の中からさまざまな言葉を生み出していくのが川柳であり、どの作品にも生まれ甲斐も生き甲斐もあるということなのだろう。

2014年11月11日 16:15