完走報告(瀧村小奈生)

自分にはキャパオーバーと知りつつ3分の2を1日で走る事態をつくってしまいました。恥ずかしくて申し訳ない気持ちです。おまけにブログの扱いに慣れていないので、24・39・51・52・64・66の歌が二重投稿になっていそうです。(それだけじゃないかもしれません。)バタバタしてごめんなさい。
ほんとうにありがとうございました。

2006年10月31日 23:40

100:題(瀧村小奈生)

題に会い題に引かれて束の間に百の景色を巡るうれしさ

2006年10月31日 23:10

099:刺(瀧村小奈生)

スウェーデン刺繍のように繰りかえす日々は静かに過ぎていきます

2006年10月31日 22:28

098:テレビ(瀧村小奈生)

深夜にはわらわらしゃべる者たちがテレビ各局占領してる

2006年10月31日 22:18

097:告白(瀧村小奈生)

柔らかな雨に打たれてツユクサは青い小さな告白をする

2006年10月31日 21:55

096:器(瀧村小奈生)

てのひらに白磁の器うっすらと水の青さを映してとまる

2006年10月31日 21:37

095:誤(瀧村小奈生)

フェアプレーしても誤審は免れず不条理などは世の常らしい

2006年10月31日 16:58

094:流行(瀧村小奈生)

レギンスと言えば流行スパッツは郷愁となるこれが流行

2006年10月31日 16:51

093:落(瀧村小奈生)

底のない闇に向かって落ちてゆく目覚めきれない明け方の夢

2006年10月31日 16:40

092:滑(瀧村小奈生)

滑らかな反射の光キッチンのテーブルにある午後の平穏

2006年10月31日 16:31

091:砂糖(瀧村小奈生)

氷砂糖口に含んでからころと鳴らして歩く夕暮れの道

2006年10月31日 16:22

090:匂(瀧村小奈生)

唐突に金木犀は匂いだす信号待ちで開けた窓から

2006年10月31日 16:15

089:無理(瀧村小奈生)

途中下車できないのなら無理にでもここから先は歩いて行くわ

2006年10月31日 16:11

088:銀(瀧村小奈生)

もうそれは秋の光を裏返す銀杏並木の下をゆくとき

2006年10月31日 16:08

087:朗読(瀧村小奈生)

手も足も髪一筋の先までもきみはひとつの朗読となる

2006年10月31日 16:06

086:メイド(瀧村小奈生)

なにもかもホームメイドが一番のちょっとぬるめの男と暮らす

2006年10月31日 16:04

085:富(瀧村小奈生)

栄養や滋養に富んだ食品に傾斜してゆく加齢の季節

2006年10月31日 16:02

084:世紀(瀧村小奈生)

半世紀生きてきたのと言う友が突如気高い光をはなつ

2006年10月31日 15:58

083:拝(瀧村小奈生)

背のまるい人が拝んでいる神はきっとやさしい顔をしている

2006年10月31日 15:55

082:整(瀧村小奈生)

枝先を整えられた庭の木が失くしたものを惜しむ子がいて

2006年10月31日 14:44

081:硝子(瀧村小奈生)

冬の陽が硝子障子をくぐりぬけばあちゃんの背を包む夕暮れ

2006年10月31日 14:29

080:響(瀧村小奈生)

残響に抱かれたまますわってるライブのはねたフロアのすみで

2006年10月31日 14:10

079:芽(瀧村小奈生)

たらの芽は春の匂いがつよすぎて食べられないと母さんは言う

2006年10月31日 13:56

078:予想(瀧村小奈生)

「予想では結果はたぶん最悪」で「ビミョーだった」じゃとりとめもない

2006年10月31日 13:43

077:針(瀧村小奈生)

水泡に針を当てればあふれだすわたしの水の部分に触れる

2006年10月31日 13:28

076:あくび(瀧村小奈生)

教室にあくびの輪っかつらなって時計の針がぐにゃりと曲がる

2006年10月31日 13:26

075:打(瀧村小奈生)

天窓を打つ雨音にくだかれてわたしはとうに動けなくなる

2006年10月31日 13:09

074:水晶(瀧村小奈生)

紫は不純物なり水晶の不純なほうが誕生石よ

2006年10月31日 13:03

073:トランプ(瀧村小奈生)

ぜったいにジャックが舌を出したからそうトランプのジャックのことよ

2006年10月31日 12:50

072:箱(瀧村小奈生)

暗闇で箱を開けたら暗やみがとび出してくる夢をみました

2006年10月31日 12:38

071:老人(瀧村小奈生)

いそいそと歩きはじめる老人が拒んだものが首筋に凝る

2006年10月31日 12:32