寂しいと言い私を蔦にせよ    神野紗希

(「15歳の短歌・俳句・川柳」①愛と恋より)
『突然炎のごとく』の章に収められた俳句である。この迫力は川柳では出せないと一句の前に思わず立ち止まった。強い。なぜそうできるのだろう。裏返せば、川柳ではなぜそうならないのだろうということになる。

鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし    三橋鷹女

この俳句も同じ章の中に見つけた。同じく命令形である。そう言えば、というのはあまりにも迂闊だがこの有名な句も俳句だった。川柳とは明らかに違う俳句の世界だと思う。

2016年2月 9日 17:18