「転校生は蟻まみれ」 小池正博句集

白山へ行こう火をとりに行こう

「白山」という言葉に目が留まる。ついこの間、石川県白山市の方からお電話をいただいたばかりだったので。そのときに、「竹取物語」のかぐや姫の歌を思い出して、古今集のいくつかの歌のことを考えた。言葉との出会いには、こういう不思議な不可抗力のようなものが働いている気がする。そして、そのことも含めてわたしは言葉が好きである。白山は、もういつ噴火してもおかしくない火山リストに入っていたと思うので、「火をとりに」行くのだろうか。白山の火は、とても神聖で不思議な力を持っていそうだ。白山の火を手に入れたら何でもできるみたいな。小池さんが「とりに行こう」って言うんだから、それだけの価値があるものなんだよと思う。川柳のことをずっとまじめに考え続けている人の気持ちや意志や希望がいっぱいつまった句集である。

2016年2月 5日 17:35